武蔵野まりん動物病院ブログ blog

【検査シリーズ】鳥の嗉嚢検査とは

【検査シリーズ】鳥の嗉嚢検査とは

1.はじめに

武蔵野市・三鷹市・小金井市・調布市・西東京市地域の皆様、こんにちは。犬・猫をはじめ、ウサギ・デグー・インコなどの様々なエキゾチックアニマルを診察する「武蔵野まりん動物病院」です。

鳥の診察で行われる検査のひとつに、嗉嚢(そのう)検査があります。嗉嚢とは鳥が持つ特徴的な構造で体調不良の原因を探ることができる重要な検査ですが嗉嚢とはどこにある臓器なのか、検査自体の負担は無いのか、と気になる飼い主様もいらっしゃると思います。

この記事では、

・鳥の嗉嚢とは何か

嗉嚢検査で何が分かるのか

・どんな症状のときに行う検査なのか

について、獣医師の立場から分かりやすく解説します。

2.鳥の嗉嚢検査とは

嗉嚢とは、鳥の食道の途中にある袋状の器官で消化管の一部です。食べた餌を一時的に貯めたり、消化しにくい食事の消化を助けるなどの役割があり、粘液を含んでいます。

健康な状態では、食後にふくらみ、時間が経つと自然に空になる。というサイクルを繰り返しています。特にさし餌中のひなは分かりやすく、食後に胸の上が膨らんでいるのが確認できます。

 

嗉嚢検査とは、素のうの内容物を少量採取し、顕微鏡で観察する検査です。口からゾンデを挿入し嗉嚢内に少量の生理食塩水を入れ嗉嚢の内容物と共に回収する方法です。ゾンデは鳥の体の大きさに合わせて選びます。
主に、

・細菌が異常に増えていないか
・カビや原虫が存在しないか
・炎症の兆候がないか

を確認し診断に繋げていきます。

検査自体は短時間で行えることが多く、その場で結果が分かる場合もあるのが特徴です。

3.嗉嚢検査を行うタイミング

以下のような症状が見られる場合、嗉嚢検査が検討されます。

・嘔吐・吐き戻しがある
・食欲が落ちている
・体重減少が見られる

特に鳥は体調不良が急激に進行することもあるため、早めの検査が重要です。また、健康診断として行う場合もあります。うんち検査と組み合わせることで消化管の健康状態を確認することができます。

嗉嚢検査は、鳥の状態を見ながら慎重に行います。多くの場合、短時間で終わる検査であり、適切に行えば大きな負担になることは多くありません。ただし、呼吸困難、肝不全、高齢、強いストレスが予想されるなどと判断される場合は、無理に実施しないこともあります。

4.まとめ

鳥は体調不良を隠しがちな動物です。
「少し元気がないだけ」「たまたま吐いたのかな」と思っているうちに、状態が悪化してしまうことも少なくありません。

嗉嚢検査は、比較的早い段階で原因を探ることができる大切な検査です。
気になる症状があれば、早めに動物病院へご相談ください。当院でも鳥の診察を行っており、嗉嚢検査も実施可能です。気になることがある際はお気軽にお越しください。

武蔵野まりん動物病院 動物たちと飼い主様が気軽に立ち寄れる、あたたかく居心地のよい地域のかかりつけ動物病院”を目指しています。犬や猫はもちろん、ウサギ・フェレット・ハムスターなどのエキゾチックアニマルにも対応し、一頭一頭のペットに寄り添いながら、飼い主様とご相談のうえ、適した治療とケアをご提案いたします。
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