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ワクチン接種について ABOUT VACCINATION

大切な家族の一員である犬・猫の健康を守るため、ワクチン接種を行いましょう。「うちの子は室内飼いだから、接種しなくても良いのでは?」とお思いになる方もいるかもしれません。ですが、通院やトリミングなど、お出かけの機会はゼロではないでしょう。

感染症の中には、感染力が高く、治療の難しいものが非常に多いです。ワクチンを接種しておけば、感染予防の効果、感染したときに症状を軽くする効果、再発予防の効果が期待できます。万が一に備えて必要な予防接種を行い、健康を維持して楽しく一緒に過ごせるようにしていきましょう。

DOGS 犬の予防

  1. Rabies vaccine 狂犬病ワクチン

    狂犬病は、人を含めあらゆる哺乳類に感染し、発症すれば100%死亡してしまう恐ろしい感染症です。「狂犬病予防法」という法律で、すべての犬に対してワクチン接種が義務付けられています。
    狂犬病のワクチンを多くの犬に接種させることで「集団免疫」を獲得でき、社会全体として狂犬病のリスクを低く保つことに繋がるためです。
    生後91日以上の子犬は、混合ワクチン接種のタイミングと調整しながら、なるべく早く接種する必要があるため、受診の際に時期をご相談ください。

  2. Combination
    vaccine
    混合ワクチン

    1種類ずつのワクチンもいくつかはありますが、日本では混合ワクチンが主流です。当院では、5種・7種をご用意しています。犬も人間と同様に、年齢とともに感染症に弱くなっていきます。お外へ行くのであれば、何歳であってもワクチン接種は必要です。
    ※トリミングやペットホテルを利用する場合、ほかのペットへの感染予防の観点から、ワクチン証明書を求められる場合もあります。

    5種7種
    犬パラインフルエンザ
    犬パルボウイルス感染症
    ジステンパー
    犬伝染性肝炎
    犬伝染性喉頭気管炎
    レプトスピラ感染症
    (イクテロへモラジー)
    レプトスピラ感染症
    (カニコーラ)

    すべての犬に推奨される
    「コアワクチン」の重要性

    犬パルボウイルス感染症、ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎の4種類は、「コアワクチン」と呼ばれ、すべての犬が接種すべきワクチンです。全世界的に病原体が存在し、死亡率も高い感染症です。そのため、基本的には室内飼いを予定している場合であっても、5種混合ワクチンはおすすめしています。
    ドッグランへ行く、キャンプや川遊びをするようなご家庭では、7種がよい場合もありますので、ご相談ください。

    ワクチン接種スケジュール
    子犬

    生後6〜8週ごろに初回接種を行い、3〜4週おきに数回接種します。

    成犬

    1年に1回の接種がおすすめです。コアワクチンは、抗体価検査をし、効果が減弱しているものだけを接種する方法もあります。

  3. Filariasis フィラリア

    フィラリア症は、蚊が媒介する「フィラリア」という寄生虫による感染症です。蚊の体内で育ったフィラリアが、吸血の際に犬の体内へ侵入し、感染が成立します。
    血液中にフィラリアが存在するため、感染した犬の血を吸った蚊から、さらに別の犬へと感染が広がります。感染するとフィラリア成虫が心臓や肺の血管に寄生し、何年もかけて病気を進行させるのが特徴です。

    血管を傷つけ心臓病症状、咳・喘息などの症状を引き起こし、突然死に至るケースもあります。完治させるのは非常に難しいため、予防が重要です。

    フィラリア予防

    蚊が媒介するという特徴から、室内飼いの犬でも感染の危険性があります。すべての犬にフィラリア予防をおすすめします。フィラリアを駆除する薬を使用し、体内に侵入したフィラリアが成虫になるのを防ぐことで、フィラリア症を発症させないという仕組みです。
    また、感染している状態でフィラリア予防薬を服用すると、重篤なアレルギー症状を起こしてしまうため、服用前に感染していないかのチェック(血液検査)を行います。

    蚊が少しでも飛び始めたら、予防薬の内服を開始しましょう。関東の場合、4〜5月ごろから11月〜12月頃まで、月に1回の内服を続けます。毎月の内服を忘れそうな方、内服薬が得意でない子には、年に1回注射するタイプもありますので、ご相談ください。

  4. Fleas and ticks ノミ・マダニ

    ノミ・マダニは、体表に寄生して吸血する生き物です。直射日光の当たらないジメッとした環境、公園・道路脇の草むらなど、日常的に散歩で立ち寄るさまざまな場所に存在するため、多くの犬に関係します。また、人の靴や洋服について家の中に侵入することもあるため、室内飼いの子でも予防は欠かせません。

    ノミ・マダニにより
    引き起こされる疾患

    ノミアレルギーによる皮膚炎、マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、重篤な症状を引き起こすケースもあるため、予防・駆除を怠らないことが大切です。また、ノミにより媒介される猫ひっかき病、マダニにより媒介されるSFTS・ライム病・エールリヒア症などは、ペットから人へ感染が広がることもあります。ペットの健康はもちろん、人間の健康を守るためにもノミ・マダニの予防をしましょう。

    ノミ・マダニの予防法

    チュアブルタイプ、スポットタイプ、スプレータイプがあります。製品によって効果の持続期間が異なりますが、おおむね1〜3か月です。持続期間に合わせて、継続的に予防薬を投与してあげましょう。

CATS 猫の予防

  1. Combination
    vaccine
    混合ワクチン

    室内飼いの猫なら3種、外へ出る猫・同居猫に猫白血病ウイルス感染のある場合などは5種混合ワクチンや猫エイズワクチンの追加がおすすめです。




    3種5種
    猫ウイルス性鼻気管炎
    (ヘルペスウイルス感染症)
    猫カリシウイルス感染症
    猫汎血球減少症
    (猫パルボウイルス感染症)
    猫白血病ウイルス感染症
    猫クラミジア感染症
    ワクチン接種スケジュール
    子猫

    生後8週ごろに初回接種を行い、4週後に2回目の接種をします。その後は、年に1回追加接種をします。

    成猫

    初めて接種した時点から3〜4週後に2回目を接種し、その後は年に1回追加接種をします。

  2. Filariasis フィラリア

    フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫による感染症です。蚊の体内で成長したフィラリアの幼虫が、吸血時に猫の体内へ侵入することで感染が始まります。
    体内に入り込んだフィラリアは心臓や肺の血管に寄生し、長い時間をかけて少しずつ病気を進行させていくのが特徴です。

    猫は犬に比べてフィラリアに対する抵抗力があるとされてきましたが、現在では猫にも感染することが明らかになっており、油断はできません。
    咳や呼吸困難、嘔吐などの症状が現れ、突然死につながるケースもあります。フィラリア症は一度感染すると根本的な治療が難しいため、定期的な予防こそが最大の対策です。

    フィラリア予防

    フィラリアは蚊によって感染するため、「外に出ないから大丈夫」と思われがちな室内飼いの猫にも感染リスクがあります。
    実際に、窓の開け閉めや玄関の出入りなどから蚊が入り込み、感染するケースも報告されています。
    そのため、すべての猫にフィラリア予防が大切です。予防薬は、体内に入ってしまったフィラリアの幼虫が成虫へ成長するのを防ぐことで、症状が出る前に対処する仕組みです。

    関東地域では、蚊が出始める4〜5月ごろから、蚊がいなくなる11〜12月ごろまで、月に1回の内服が基本となります。毎月のお薬が難しい場合や飲み薬が苦手な猫には、年に1回の注射タイプもありますので、心配な方はぜひご相談ください。

  3. Fleas and ticks ノミ・マダニ

    ノミやマダニは、猫の皮膚に寄生して吸血する寄生虫です。特にノミは、家の中にも侵入しやすく、完全な室内飼いの猫でも感染リスクがあります。人の靴や衣類に付着して持ち込まれることもあるため、室内でもノミの予防は欠かせません。
    一方でマダニは、草むらや公園などに生息するため、外に出る猫に対して予防が必要です。庭やベランダに出る程度であっても、寄生の可能性があるため注意しましょう。

    ノミ・マダニにより
    引き起こされる疾患

    猫ひっかき病や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)・ライム病・エールリヒア症など、ノミやマダニが媒介する病気の中には命に関わる重篤なものもあります。さらには人間にも感染する病気もあり、大切な家族全体の健康を守るためにも予防が大切です。

    ノミ・マダニの予防法

    チュアブルタイプ、スポットタイプ、スプレータイプがあります。製品によって効果の持続期間が異なりますが、おおむね1〜3か月です。持続期間に合わせて、継続的に予防薬を投与してあげましょう。些細なことでも心配なことがある際は、当院までご相談ください。

FERRET フェレットの予防

  1. Distemper vaccine ジステンパーワクチン

    フェレットの飼い主の方にぜひ知っていただきたいのが、「ジステンパーウイルス」による感染症です。もともとは犬の病気として知られていますが、フェレットも発症することがあり、発病すると命に関わるほど危険なウイルス感染症です。
    主な症状には、発熱、食欲の低下、目やになどの分泌物、くしゃみや皮膚のトラブル(発疹・角化)などがあり、進行すると神経の異常やけいれんを伴うこともあります。

    一度かかってしまうと治療が難しく、回復が非常に困難なため、日頃の予防がもっとも大切です。当院では、フェレットに適した安全性の高いジステンパーワクチンを年1回接種することで予防を行っています。室内で飼っている場合でも、ウイルスは飼い主の衣服や靴を介して持ち込まれることがあるため、完全室内飼育でも予防接種は必要です。

  2. Filariasis フィラリア・ノミ

    フェレットにも、ノミやマダニといった外部寄生虫がつくことがあります。これらの寄生虫は吸血することで、皮膚のかゆみや炎症、貧血、細菌やウイルス感染症のリスクを引き起こす原因となります。特にマダニは、重篤な感染症を媒介することもあり、注意が必要です。

    寄生虫は、屋外の草むらや植え込みなどで付着するケースが多いですが、室内飼育のフェレットでも安心とは言い切れません。人の衣類やカバンなどに付いて侵入し、室内で繁殖してしまうこともあります。
    当院では、フェレットにも使用可能なスポットタイプ(首元に滴下するタイプ)のお薬をご用意しています。
    お薬は月に1回の投与で、継続的に寄生を防ぐことができます。使用する製剤は体格や体調に合わせてご提案いたしますので、ご心配な方はどうぞお気軽にご相談ください。

当院が推奨する
ワクチン・健診スケジュール
Health schedule

予防項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
血液検査健診春の血液検査健診秋の血液検査健診
フィラリア予防フィラリア予防期間(生活環境によっては1~3月も推奨)
狂犬病予防接種狂犬病予防接種
ノミダニワクチンノミダニ予防期間ノミダニ予防期間
混合ワクチン混合ワクチン(1年に1回接種)

予防項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
血液検査健診春の血液検査健診秋の血液検査健診
ノミダニワクチンノミダニ予防期間ノミダニ予防期間
フィラリア予防フィラリア予防期間(生活環境によっては1~3月も推奨)
混合ワクチン混合ワクチン(1年に1回接種)

健康診断 Health check

犬や猫は、体調不良を言葉で訴えることはできません。また、犬や猫は、人間よりも早く歳を重ねるため、病気の進行も早いです。飼い主が異変を感じて病院に連れてくる頃には、進行してしまっていることも少なくありません。
明らかな症状が出てくる前に、潜在的な健康問題を早期発見・早期治療に結びつけることで、元気に過ごす時間を長くすることが可能です。ぜひ定期的な健康診断をご検討ください。

健康診断のメリット

  • 過去のデータとの比較で
    早期発見ができる

    過去のデータと比較することで、少しの変化でも気が付きやすくなり、早期発見が期待できます。早期に発見することで、治療の選択肢も広がります。

  • お得に検査が受けられる

    動物たちの検査や治療は、費用がかさみやすいです。必要な項目をセットにして検査することで、コストを抑えられるよう設定させていただきました。

  • ケアのアドバイスが
    受けられる

    検査の結果を受けて、食事や運動など、日常的なケアについて最適な方法をアドバイスすることが可能です。より効果的な健康維持ができるようになるでしょう。

健康診断メニュー

  • 犬・猫の健康診断 A

    • 主に腹部の精査

    • 5,6歳以降の犬・猫に1年に
      1回お勧め

    内容身体検査、血液検査、レントゲン検査(胸部+腹部)、エコー検査(腹部)+尿検査
    費用24,200
  • 犬・猫の健康診断 B

    • 腹部・心臓の精査

    • しっかりやりたい犬・猫に1年に
      1回お勧め

    内容身体検査、血液検査、レントゲン検査(胸部+腹部)、エコー検査(心臓+腹部)、血圧 測定+心電図検査+尿検査
    費用33,000
  • ウサギ健康診断

    • 主に歯と腹部の精査

    • 3歳以上のウサギに1年に
      1回おすすめ

    内容身体検査、口腔内検査、血液検査、レントゲン検査(頭部+胸部+腹部)
    費用17,600
  • フェレット健康診断

    • 主に腹部の精査

    • 3歳以上のフェレットに1年に
      1回おすすめ

    内容身体検査、血液検査、レントゲン検査(胸部+腹部)、エコー検査(腹部)
    費用20,900
  • ハリネズミ健康診断

    • 主に腹部の精査
      (鎮静が必要になります)

    • 3歳以上のハリネズミに1年に
      1回おすすめ

    内容鎮静処置、身体検査、血液検査、レントゲン検査(胸部+腹部)、エコー検査(腹部)
    費用26,400

※全て税込みです
※結果に数日〜1週間かかる場合があります

避妊・去勢手術 SPAY/NEUTER SURGERY

犬の避妊・去勢手術

手術のメリット

  • 病気(乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、精巣腫瘍など)
    やケンカによるケガの予防

  • 発情期のストレス軽減

  • 望まない妊娠を避けられる

推奨実施時期
小型犬

生後6ヶ月~10ヶ月

中型犬

生後6ヶ月~12ヶ月

大型犬

生後12ヶ月~18ヶ月以上
(犬種によっては2歳以降)

FLOW 手術の流れ

  • 01

    手術のご相談・ご予約

    まずは手術の時期についてご相談ください。犬種や性別、成長の状態に応じて、それぞれに適したタイミングをご案内いたします。

  • 02

    お預かり・手術の実施

    当日は全身麻酔下で手術を行います。安全な麻酔管理のため、あらかじめご案内する時間から絶食してご来院ください。手術後は、回復の様子を院内でしっかりと観察します。

  • 03

    お迎え

    基本的に去勢手術は日帰り、避妊手術は翌日のお迎えとなります。手術部位をなめたり引っ掻いたりしないよう、術後服やエリザベスカラーを着用していただくことがあります。

  • 04

    抜糸・経過観察

    メスの場合は手術後2週間ほどで抜糸を行います。傷口や体調に問題がなければ、通院は終了です。オスは基本的に体内へ吸収される糸を使用するため抜糸は不要です。

猫の避妊・去勢手術

手術のメリット

  • 病気(乳腺腫瘍、子宮蓄膿症)や
    ケンカによるケガの予防

  • 発情期のストレス軽減

  • 望まない妊娠を避けられる

推奨実施時期
メス

生後6〜8ヶ月頃
(最初の発情期が来る前)

オス

生後6ヶ月頃(スプレー行動が始まる前)

FLOW 手術の流れ

  • 01

    手術のご相談・ご予約

    まずは、手術の時期についてご相談ください。性別や成長の具合などにより個別に適切な時期を検討します。

  • 02

    お預かり・手術の実施

    お預かりし、手術を行います。全身麻酔をかけますので、指示した時間から絶食でいらしてください。術後は、回復の状況を院内でしっかりとモニタリングします。

  • 03

    お迎え

    基本的に去勢手術は日帰り、避妊手術は翌日のお迎えとなります。手術部位をなめたり引っ掻いたりしないよう、術後服やエリザベスカラーを着用していただくことがあります。

  • 04

    抜糸・経過観察

    メスの場合、基本的に吸収糸を使用するため抜糸は不要です。手術後2週間で傷口や体調に問題がなければ、通院は終了です。オスは手術後7日ほどでご来院いただき、傷の状態を確認します。基本的に皮膚は縫わないので抜糸は必要ないです。

ウサギの避妊・去勢手術

手術のメリット

メス

  • 子宮や卵巣の病気(子宮がん、子宮内膜症など)の予防、
    発情に伴うストレスや偽妊娠の回避

オス

  • 精巣腫瘍の予防、攻撃性、マウンティング、スプレー行動の減少 望まない妊娠や多頭飼育時のケンカなどのトラブルを回避できる

  • 望まない妊娠や多頭飼育時のケンカなどの
    トラブルを回避できる

推奨実施時期
メス

生後6〜8か月頃

オス

生後5〜6か月頃

FLOW 手術の流れ

  • 01

    手術のご相談・ご予約

    まずは診察にて、性別や成長の様子を確認し、適した手術時期を飼い主の方と一緒に検討します。不安な点や疑問があればどんな些細なことでも遠慮なくご質問ください。

  • 02

    お預かり・手術の実施

    手術当日は、指定の時間までに絶食のうえご来院いただきます。お預かり後、全身麻酔のもとで手術を行い、術後は回復状態を院内でしっかりモニタリングします。

  • 03

    お迎え

    術後の状態に問題がなければ、当日数時間後にはご帰宅いただけます。術後は、手術部位を舐めたり引っかいたりしないよう、必要に応じてエリザベスカラーを装着していただくことがあります。術後1〜2日は安静に過ごさせます。食欲・排泄の確認が重要です。

  • 04

    経過観察

    ・メスの場合: 基本的には溶ける糸を使用するので抜糸は必要ないです。問題がなければこの時点で通院終了となります。
    ・オスの場合: 手術後7日ほどでご来院いただき、傷の状態を確認します。基本的に皮膚は縫わないので抜糸は必要ないです。

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