予防・健康診断 vaccination

ワクチン接種について ABOUT VACCINATION

大切な家族の一員である動物たちの健康を守るため、ワクチン接種を行いましょう。「うちの子は室内飼いだから、接種しなくても良いのでは?」とお思いになる方もいるかもしれません。ですが、通院やトリミングなど、お出かけの機会はゼロではないでしょう。

特に犬・猫の感染症の中には、感染力が高く、治療の難しいものが非常に多いです。ワクチンを接種しておけば、感染予防の効果、感染したときに症状を軽くする効果、再発予防の効果が期待できます。万が一に備えて必要な予防接種を行い、健康を維持して楽しく一緒に過ごせるようにしていきましょう。

犬のワクチン

当院が推奨する年間スケジュール

予防項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
血液検査健診春の血液検査健診秋の血液検査健診
フィラリア予防フィラリア予防期間(生活環境によっては1~3月も推奨)
狂犬病予防接種狂犬病予防接種
ノミダニ予防ノミダニ予防期間
混合ワクチン混合ワクチン(1年に1回接種)

混合ワクチン

1種類ずつのワクチンもいくつかはありますが、日本では混合ワクチンが主流です。当院では、5種・7種を用意しています。犬も人間と同様に、年齢とともに感染症に弱くなっていきます。
お外へ行くのであれば、何歳であってもワクチン接種は必要です。
※トリミングやペットホテルを利用する場合、ほかのペットへの感染予防の観点から、ワクチン証明書を求められる場合もあります。

5種7種
犬パラインフルエンザ
犬パルボウイルス感染症
ジステンパー
犬伝染性肝炎
犬伝染性喉頭気管炎
レプトスピラ感染症
(イクテロへモラジー)
レプトスピラ感染症
(カニコーラ)

すべての犬に推奨される「コアワクチン」の重要性

犬パルボウイルス感染症、ジステンパー、犬 伝染性肝炎、犬伝染性喉頭気管炎の4種類は、「コアワクチン」と呼ばれ、すべての犬が接種すべきワクチンです。全世界的に病原体が存在し、死亡率も高い感染症です。

わんちゃんの生活環境に合わせて、5種混合ワクチンか7種混合ワクチンを選択していきます。

ワクチン接種スケジュール
子犬

生後6〜8週ごろに初回接種を行い、3〜4週おきに計3回接種します。

成犬

1年に1回の接種がおすすめです。コアワクチンは、抗体価検査をし、効果が減弱しているものだけを接種する方法もあります。

RABIES 狂犬病

狂犬病は、人を含めあらゆる哺乳類に感染し、発症すれば100%死亡してしまう恐ろしい感染症です。「狂犬病予防法」という法律で、すべての犬に対してワクチン接種が義務付けられています。狂犬病のワクチンを多くの犬に接種させることで「集団免疫」を獲得でき、社会全体として狂犬病のリスクを低く保つことに繋がるためです。

生後91日以上の子犬は、混合ワクチン接種のタイミングと調整しながら、なるべく早く接種する必要があるため、受診の際に時期をご相談ください。

猫のワクチン

当院が推奨する年間スケジュール

予防項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
血液検査健診春の血液検査健診秋の血液検査健診
ノミダニ予防ノミダニ予防期間
フィラリア予防フィラリア予防期間(生活環境によっては1~3月も推奨)
混合ワクチン混合ワクチン(1年に1回接種)

混合ワクチン

室内飼いの猫なら3種、外へ出る猫・同居猫に猫白血病ウイルス感染のある場合などは5種混合ワクチンや猫エイズワクチンの追加がおすすめです。

3種5種
猫ウイルス性鼻気管炎
(ヘルペスウイルス感染症)
猫カリシウイルス感染症
猫汎血球減少症
(猫パルボウイルス感染症)
猫白血病ウイルス感染症
猫クラミジア感染症
ワクチン接種スケジュール
子猫

生後8週ごろに初回接種を行い、4週後に2回目の接種をします。その後は、年に1回追加接種をします。

成猫

初めて接種した時点から3〜4週後に2回目を接種し、その後は年に1回追加接種をします。

フェレットのワクチン

当院が推奨する年間スケジュール

予防項目1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
フィラリア予防フィラリア予防期間(生活環境によっては1~3月も推奨)
混合ワクチン混合ワクチン(1年に1回接種)

混合ワクチン

1年に1回の犬ジステンパーウイルスのワクチン接種を推奨しています。

ワクチン接種スケジュール
子フェレット

生後8週ごろに初回接種を行い、3~4週間毎に合計3回接種をします。

成フェレット

年に1回接種をします。

フィラリア予防 HEARTWORM

フィラリア症とは

蚊が媒介する「フィラリア」という寄生虫による感染症です。蚊の体内で育ったフィラリアが、吸血の際に犬や猫の体内へ侵入し、感染します。
血液中にフィラリアが存在するため、感染した犬・猫の血を吸った蚊から、さらに別の犬・猫へと感染が広がります。感染するとフィラリア成虫が心臓や肺の血管に寄生し、何年もかけて病気を進行させるのが特徴です。

血管を傷つけ心臓病症状、咳・喘息などの症状を引き起こし、突然死に至るケースもあります。完治させるのは非常に難しいため、予防が重要です。猫は、犬に比べるとフィラリアへの抵抗力が強く、以前は「猫には感染しない」とも考えられていました。しかし、現在では猫への感染もわかっています。
また、フェレットへの感染も報告されています。

フィラリア予防

蚊が媒介するという特徴から、室内飼いでも感染の危険性があるため、すべての犬・猫にフィラリア予防をおすすめします。フィラリアを駆除する薬を使用し、体内に侵入したフィラリアが成虫になるのを防ぐことで、フィラリア症を発症させないという仕組みです。

感染している状態でフィラリア予防薬を服用すると、重篤なアレルギー症状を起こしてしまいます。そのため比較的感染しやすい犬の予防薬開始前には、血液検査でフィラリア感染の有無を確認します。しかし通常、猫のフィラリア症は感染が少ないため、検査で陰性となることが多く、予防薬投与前の血液検査は必須ではありません。

予防を始める目安時期

蚊が少しでも飛び始めたら、予防薬の内服を開始しましょう。関東の場合、4〜5月ごろから11月〜12月頃まで、月に1回の内服を続けます。
毎月の内服を忘れそうな方、内服薬が得意でない犬・猫には、年に1回注射するタイプもありますので、ご相談ください。

ノミ・マダニ予防 FLEAS AND TICKS

ノミ・マダニは、犬や猫の体表に寄生して吸血する生き物です。直射日光の当たらないジメッとした環境、公園・道路脇の草むらなど、日常的に散歩で立ち寄るさまざまな場所に存在するため、多くの犬・猫に関係します。

また、人の靴や洋服について家の中に侵入することもあるため、室内飼いの子でも予防は欠かせません。

ノミ・マダニにより引き起こされる疾患

ノミアレルギーによる皮膚炎、マダニによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など、重篤な症状を引き起こすケースもあるため、予防・駆除を怠らないことが大切です。

また、ノミにより媒介される猫ひっかき病、マダニにより媒介されるSFTS・ライム病・エールリヒア症などは、ペットから人へ感染が広がることもあります。犬・猫だけでなく人間の健康を守るためにも、ノミ・マダニの予防をしましょう。

ノミ・マダニの予防法

チュアブルタイプ、スポットタイプ、スプレータイプがあります。製品によって効果の持続期間が異なりますが、おおむね1〜3か月です。持続期間に合わせて、継続的に予防薬を投与してあげましょう。

健康診断 HEALTH CHECK

犬や猫は、体調不良を言葉で訴えることはできません。また、犬や猫は、人間よりも早く歳を重ねるため、病気の進行も早いです。飼い主が異変を感じて病院に連れてくる頃には、進行してしまっていることも少なくありません。

明らかな症状が出てくる前に、潜在的な健康問題を早期発見・早期治療に結びつけることで、元気に過ごす時間を長くすることが可能です。ぜひ定期的な健康診断をご検討ください。

健康診断のメリット

  • 過去のデータとの比較で
    早期発見ができる

    過去のデータと比較することで、少しの変化でも気が付きやすくなり、早期発見が期待できます。早期に発見することで、治療の選択肢も広がります。

  • お得に検査が受けられる

    動物たちの検査や治療は、費用がかさみやすいです。当院では必要な項目をセットにして検査することで、コストを抑えられるよう設定しています。

  • ケアのアドバイスが
    受けられる

    検査の結果を受けて、食事や運動など、その子に適した日常的なケアの方法をアドバイスすることが可能です。より効果的な健康維持ができるようになるでしょう。

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