犬の診療・避妊去勢手術 dog medical treatment

皮膚科

症状

  • 皮膚が赤い・黒い

  • 皮膚にベタつきがある

  • 抜け毛が多い、
    脱毛箇所がある

  • 体を擦ったり舐めたりしている

考えられる病気と治療法

アトピー性皮膚炎

遺伝的な背景を原因として、慢性的にかゆみを伴う皮膚病です。ダニや花粉、ハウスダストといったアレルゲンを排除すること、適切なスキンケアをすること、必要な薬をしっかり使うことが重要となります。フレンチブルドッグ、シーズー、柴犬などはアトピー性皮膚炎が比較的多い犬種です。

膿皮症

皮膚の毛穴への細菌感染が原因の皮膚炎です。かゆみ、円形の脱毛、水泡、湿疹などの症状がみられます。免疫機能の未熟な子犬や、アトピー性皮膚炎・ホルモン異常といった疾患のある犬に生じやすいです。
主に常在菌であるブドウ球菌が原因となりますが、大腸菌や緑膿菌などが原因となることもあります。
原因と皮膚の状態に合わせ、抗菌成分を含んだ塗り薬・飲み薬を使用するほか、専用のシャンプーによるケアをおすすめするケースもあります。食餌管理も大切なポイントです。

腫瘍科

症状

  • しこりがある

  • 痩せてきた、食欲がない

  • 元気がない、散歩を嫌がる

  • 呼吸が苦しそう

考えられる病気と治療法

乳腺腫瘍

50%が良性、50%が悪性の腫瘍です。摘出術後に病理検査を行います。
初回発情前に避妊手術をすることで、乳腺腫瘍を高い確率で予防できます。チワワやプードルなど、国内で人気の犬種に多く見られます。

血管肉腫

血管の細胞が腫瘍化したもので、肝臓や皮膚、心臓など全身に発生します。手術や抗がん剤治療が選択肢です。レトリーバー系、ダックスフンド、コーギーなどの犬種に発生しやすい傾向にあります。

消化器系

症状

  • 便秘、下痢

  • 嘔吐

  • 食欲がない

  • おもちゃなど異物を飲み込んだ

考えられる病気と治療法

膵炎

膵臓の消化酵素が過剰に活性化され、膵臓組織に炎症を起こしたものです。肥満、高脂肪食の摂取などが原因となることがあります。
また、ミニチュアシュナウザーやヨークシャーテリアは、遺伝的に膵炎のリスクがやや高いです。激しい嘔吐、食欲不振、下痢などが代表的な症状で、輸液や吐き気止め、低脂肪食などで治療します。

異物誤飲

おもちゃ、靴下、紐、電池など、犬はさまざまなものを飲み込んでしまいます。ものによっては消化管を詰まらせたり、吸収されて中毒症状を呈したりと、危険性が高いです。
ご自宅で無理に吐かせたり体を揺さぶったりはしないでください。
注射で行う催吐処置や内視鏡を使用して取り出します。紐状の異物や、小腸まで流れてしまっている時は開腹手術を行うこともあります。

循環器系

症状

  • 咳をする

  • 散歩に行きたがらない

  • すぐに寝てしまう

  • 呼吸が早い、音に異変がある

考えられる病気と治療法

僧帽弁閉鎖不全症

心臓の弁の閉まりが悪くなり、血液が逆流する病態です。聴診で心雑音が聴取でき、進行すると運動を嫌がり、呼吸時にぜいぜいと音がしたり、興奮時に倒れたりといった症状も出てきます。
ヨークシャーテリア、シーズー、マルチーズなどの小型犬に発症が多いです。心臓の負担を減らすための内服治療や、外科手術が検討されます。

拡張型心筋症

心臓の筋肉が薄くなって心臓の収縮が十分にできない状態です。レトリーバー系やドーベルマンなど大型犬に発症が多く、残念ながら現在のところ有効な治療法はありません。心臓の収縮を助ける内服治療を行います。

泌尿器科

症状

  • 尿が出ない

  • 尿の量や回数が少ない

  • 血尿が出た

  • お腹を触ると痛がる

考えられる病気と治療法

尿路結石症

尿路のどこかに結石ができることで、血尿や頻尿などの症状が出る疾患です。結石を除去する必要があるため、結石のタイプによって手術または内服薬をご提案します。遺伝的に結石ができやすい子もいれば、尿路感染やフードの成分が原因の場合もあります。

眼科

症状

  • 目やにが多い

  • 充血している

  • 目が白く濁っている

  • 犬同士の喧嘩で目を怪我した

考えられる病気と治療法

白内障

犬も人間と同様、加齢によって白内障を起こします。目のレンズ(水晶体)が濁って光の透過性が悪くなり、視力が低下する病気です。遺伝やケガが原因のこともあります。進行を抑えるための点眼治療を行います。

角膜潰瘍

外傷やシャンプーなどによる刺激によって、角膜が傷ついた状態です。ドライアイや瞼の異常が引き金となるケースもあります。傷の深さによって、点眼治療や手術など必要な治療法を選択します。深い傷を放置していると失明してしまう恐れもあります。

歯科

症状

  • 口臭が気になる

  • 以前より歯が長く見える

  • 歯茎から出血している

  • 歯が抜けた、グラグラしている

考えられる病気と治療法

歯周病

犬の歯も、ケアをしなければ歯周病になってしまいます。汚れが付着し、歯茎に炎症が起きると、歯周ポケットが深くなり、最終的には歯が抜けてしまいます。顎の骨が溶けたり、歯周病菌が血流にのって全身の感染症を起こしたりと、犬にとって重大な病気です。

避妊・去勢手術

繁殖を予定していない犬の場合は、避妊・去勢手術をしてあげることをおすすめしています。健康に、長く生きるためにメリットが大きい手術です。

避妊・去勢手術のメリット

  • 病気を予防できる乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、精巣腫瘍など、あらゆる病気を予防することができます。

  • 発情期のストレスを減らしてあげることができるオス・メス共に、発情期には非常に大きなストレスがかかります。発情期がなくなれば、犬にとって負担が減るだけでなく、トラブル予防にも繋がります。

推奨実施時期

一般的には最初の発情期を迎える前の生後6ヶ月頃から12か月頃に行うことを推奨しています。健康状態が優れない時は、手術を避けるもしくは手術時期を遅らせることもあります。

FLOW 手術の流れ

  • 01

    手術のご予約

    まずは、手術の時期についてご相談ください。犬種、性別、成長の具合などにより個別に適切な時期を検討します。

  • 02

    お預かり・手術

    お預かりし、手術を行います。全身麻酔をかけますので、指示した時間から絶食でいらしてください。術後は、回復の状況を院内でしっかりとモニタリングします。

  • 03

    お迎え

    基本的に去勢手術は日帰り、避妊手術は翌日のお迎えとなります。手術部位をなめたり引っ掻いたりしないよう、術後服やエリザベスカラーを着用していただくことがあります。

  • 04

    抜糸

    抜糸が必要な場合、手術後2週間ほどで行います。傷口や体調に問題がなければ、通院は終了です。体内へ吸収される糸を使用することもあります。

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