武蔵野まりん動物病院ブログ blog

ウサギのソアホック(足底潰瘍)の症状や治療について

ウサギのソアホック(足底潰瘍)の症状や治療について

1.はじめに

武蔵野市・三鷹市・小金井市・調布市・西東京市地域の皆様、こんにちは。犬・猫をはじめ、ウサギ・デグー・インコなどの様々なエキゾチックアニマルを診察する「武蔵野まりん動物病院」です。

ウサギの飼い主様はソアホックという言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。

ソアホックは別名足底潰瘍(そくていかいよう)と呼ばれ、かかとに炎症が起こることで潰瘍が出来たり歩行に異常をきたしたり出血を繰り返すような病態のことです。

実はウサギ以外にもモルモットやチンチラでもソアホックを発症する可能性があり重症化すると痛みも伴う場合があるため早めの対応が必要になります。

今回の記事ではソアホックの原因・症状・治療法に関して獣医師の立場から分かりやすくご説明します!

 

2.ソアホック(足底潰瘍)とは

ソアホックとはかかとの部分の皮膚が赤くなり炎症が起きたり、潰瘍になる状態のことを指します。

ウサギは足の裏に毛が生えているためクッションの役割を果たしていますが足の構造としてかかとに体重がかかりやすい構造をしています。そのため軽度の摩擦が重なるとかかと部分の毛が薄くなり皮膚が地面に直接当たるようになります。

ソアホックの原因として考えられることは

・固い床材

・水や尿により湿った不衛生な環境

・肥満

などが挙げられます。  

発症すると脱毛、赤み、潰瘍、出血、かさぶたの形成などが認められ、重症化すると痛みから歩行が不自然になるなどの症状が見られることがあります。

ケージ内に出血の跡を見つけた、食欲はあるが最近動くのを嫌がるようになった、と診察に来る飼い主様もいらっしゃいます。

3.診断と治療

<診断>

まずは身体検査でかかとの部分をしっかりと観察します。

体重測定やお家での環境に関する問診も原因を見つける上で大事な手がかりとなります。

ソアホックの部分に膿が溜まり感染が起こっていることが推測される場合は膿を採取し顕微鏡で観察します。場合によっては相性の良い抗生物質を見つけるために膿を細菌培養検査に出すこともあります。

<治療>

治療は症状の程度によって異なります。

かかと部分の脱毛が軽度に起きていて皮膚が赤くなっている場合はこれ以上悪化させないように体重のコントロールや環境改善を行います。

タオルマットや牧草マットは柔らかい環境を用意するには適していますが湿潤環境にならないように注意が必要です。金網はある程度の硬さがありますが排水性には優れており衛生的です。原因とその子の生活環境により適する床材は変わるので試しながら経過観察していきます。

出血やかさぶたのようなものが見られる場合は上記の体重管理・環境改善に加え、保湿剤や消毒薬、あるいは抗菌性・抗炎症作用のあるクリームを使用することがあります。

感染が起き皮膚の深い部分まで炎症が起きている可能性がある場合は抗生物質の飲み薬を併用したり患部の保護、疼痛を和らげる目的で包帯の使用を検討します。

4.症例紹介

1歳のウサギさんのソアホックです。

身体検査で確認すると両足のかかとの脱毛と発赤が見られました。

抗炎症作用のあるクリームを処方しお家で塗布してもらうことにしました。
定期的に体重チェックとソアホックの経過観察をしています。

 

5.まとめ

ウサギのソアホックは早めに発見し環境整備や体重管理を行うことで症状の軽減を目指せる疾患ですが気付かぬうちに進行してしまうことも多々あります。

スキンシップの際にお家の子のかかとをチェックしてみてください。

当院では診察の際に基本的にソアホックの有無もチェックしています。環境に関して、治療に関していくつか選択肢がある中でその子にあった治療法をご提案出来ればと思います。お家でのチェックが難しい場合、判断に迷う場合もお気軽にご相談ください。

武蔵野まりん動物病院 動物たちと飼い主様が気軽に立ち寄れる、あたたかく居心地のよい地域のかかりつけ動物病院”を目指しています。犬や猫はもちろん、ウサギ・フェレット・ハムスターなどのエキゾチックアニマルにも対応し、一頭一頭のペットに寄り添いながら、飼い主様とご相談のうえ、適した治療とケアをご提案いたします。
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