武蔵野まりん動物病院ブログ blog

【男の子のわんちゃんをお迎えする飼い主様へ】 犬の去勢手術は必要?メリット・注意点・時期をわかりやすく解説!

【男の子のわんちゃんをお迎えする飼い主様へ】

犬の去勢手術は必要?メリット・注意点・時期をわかりやすく解説!

 

はじめに:犬の去勢手術でよくあるお悩み

 

「去勢手術って本当に必要?」

「かわいそうじゃない?」

「いつ手術するのがいいの?」

男の子のわんちゃんをお迎えし、このような悩みを抱えている飼い主さんはとても多くいらっしゃいます。

結論から言うと、去勢手術はわんちゃんの健康を守るだけでなく、問題行動の予防にもつながる大切な選択肢のひとつです。

この記事では、犬の去勢手術のメリット・デメリット、適切な時期、手術の流れや注意点まで、わかりやすくご説明します!

 

1.去勢手術とは?どんなことをするの?

去勢手術とは、オス犬の精巣を外科的に取り除く手術のことです。全身麻酔をかけて陰嚢の近くを切開し精巣を取り除き縫合します。

繁殖を防ぐことだけでなく、将来の病気や問題行動の予防にもなります。

2.去勢手術のメリットは?

 

① 病気の予防

 

精巣腫瘍・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫等の高齢になるにつれ発症リスクが高まる病気の予防が出来ます。命に関わる病気の予防が出来るので未去勢のわんちゃんより長生きする傾向があると言われています。

 

② 問題行動の軽減・予防

 

性成熟に達するとマーキングやマウンティング行動をし始めます。わんちゃんにとっては自然な行動ですが一緒に生活する上では問題行動になることがあります。去勢手術によりホルモンバランスが変わることからこれらの行動が減る可能性があります。

また、他のオス犬に対して攻撃的になる傾向が抑えられたり、発情中のメス犬への興奮も減る可能性があります。

 

③ 望まない繁殖を予防

 

生殖能力が失われるので意図しない妊娠を防ぐことができます。

 

3.去勢手術のデメリットや注意点は?

① 太りやすくなる

 

ホルモンバランスの変化により、基礎代謝が低下し、太りやすくなると言われています。

そのためカロリーが抑えられたご飯に変更するなどの食事管理や適度な運動をするなどで太りすぎないようにしましょう。

 

② 性格が変わる?

 

性格が大きく変わることはまれですが、攻撃性がホルモンによって起きている場合は、改善することもあります。一方で、マーキングなどはホルモン以外が原因であることも多く、その場合はしつけが必要です。

 

③ 麻酔や手術自体のリスク

 

残念ながらどんな手術もリスクはゼロではありません。去勢手術はリスクが低いと言われていますが全身麻酔をかけるので麻酔事故や合併症のリスクは少なからず存在します。

そのため血液検査等を含め健康状態を事前にしっかり確認した上で去勢手術を行います。

 

4.去勢手術の時期はいつがベスト?

一般的に、生後6〜12ヶ月の間に手術を行うことが推奨されます。

推奨時期は

小型犬 → 6〜8ヶ月

中型犬・大型犬 → 9〜12ヶ月

です。

ただし、適齢期は犬種や成長スピード、体重や健康状態により異なるため、獣医師と相談して決めましょう。

 

 

5.当院での手術の流れと術後の注意点

【術前検査】

 

  1. 手術日の数日以内に問診・健康チェック・術前検査を行います。
  2. 問題がなければ予定通りの日程で手術を行います。

 

【手術当日の流れ】

 

  1. 前日の21時以降の絶食となります。
  2. 10時までにご来院いただき、健康チェック後にお預かりします。
  3. 昼の時間に全身麻酔下で手術(約20-30分)をします。
  4. 基本的には日帰りとなります。

 

【術後の注意点】

 

傷口を舐めないようエリザベスカラーを装着します。

数日は激しい運動を控えてください。排泄目的のお散歩は問題ありません。

元気・食欲・排泄の変化を観察してください。

シャンプーは術後2週間以降から出来ます。

 

まとめ

今回はわんちゃんの去勢手術についてご説明しました

去勢手術は、病気予防や行動面でのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。わんちゃんの性格やライフスタイルに合わせて最適なタイミングと選択を一緒に考えていきましょう。

当院では去勢手術のご相談をいつでも受け付けています。どんな些細なことでも構いません。お気軽にお越しください!

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