皮膚科
症状
皮膚が赤い・黒い
皮膚にベタつきがある
抜け毛が多い、
脱毛箇所がある体を擦ったり舐めたりしている

考えられる病気と治療法
ノミアレルギー | 体表にノミがつくことでアレルギー反応を起こし強いかゆみを感じ、掻きむしったり、脱毛を生じたりします。首や肩、腰回りなどに症状が出やすいです。外へ出る猫によく見られますが、室内飼いの猫でも油断はできません。定期的なノミ予防が重要です。 |
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耳疥癬 (ミミヒゼンダニ) | 耳にダニが寄生し、黒い耳垢が大量に出てきます。強いかゆみを伴い、耳を掻いたり、首を振ったりといった仕草が増えます。猫同士でうつし合うことがあるため、外に出る猫は注意が必要です。駆虫薬や点耳薬で治療します。 |
腫瘍科
症状
しこりがある
痩せてきた、食欲がない
元気がない、散歩を嫌がる
呼吸が苦しそう

考えられる病気と治療法
乳腺腫瘍 | 猫の乳腺腫瘍の多くは悪性です。猫はしこりがわかりにくく、大きくなってから見つかることも少なくありません。遺伝的にシャム系の猫におきやすく、また、加齢や未避妊も原因となります。一般的には外科手術を行います。 |
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リンパ腫 | 猫に最も多い腫瘍です。血液成分であるリンパ球ががん化したもので、部位によって多彩な症状が出ます。腸に発生する消化管型のリンパ腫が比較的多いです。シャム系の猫によくみられ、また猫白血病ウイルスや猫エイズなどを持っていると発症しやすくなります。抗がん剤治療が基本となります。 |
消化器系
症状
便秘、下痢
嘔吐
食欲がない
お腹が膨れている

考えられる病気と治療法
大腸炎 | 5歳以下の若い猫に頻繁にみられます。便に血液や粘液が混ざる、トイレの回数が多いなどの症状があらわれます。食事の影響、寄生虫・ウイルス、引っ越しなどのストレスなど、多彩な原因があるため、原因の特定が欠かせません。炎症性腸疾患や代謝性疾患が隠れているケースも見られます。 |
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急性胃腸炎 | 人間の食べ物や有害植物を食べた、異物を飲んだなどのほか、猫コロナウイルスや寄生虫などの感染が原因となることもあります。猫は脱水になりやすく、それに伴って腎臓にもダメージが生じやすいため、下痢や嘔吐の症状がある時はすぐに受診が必要です。原因に合わせて感染症の治療や輸液治療を行います。 |
循環器系
症状
咳をする
元気がない
食欲がない
呼吸が早い、苦しそう

考えられる病気と治療法
肥大型心筋症 | 猫に最も多い心臓病です。7歳以上の猫であれば3割は罹患しているほどで、珍しい疾患ではありません。心臓の機能が弱くなり、血液が十分に全身へ回らなくなることで、疲れやすくなったり、肺に水が溜まって呼吸が苦しくなったりします。完治は難しく、心臓をサポートするための内服治療が中心です。 |
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泌尿器科
症状
尿の量や回数が少ない
水をたくさん飲む
トイレ以外で粗相をする
嘔吐
尿が増えた、
色が薄く匂いもない食欲がない

考えられる病気と治療法
慢性腎臓病 | 腎臓の機能が徐々に低下していく病態で、非常に多くのネコが罹患します。加齢に伴い、ほとんどの猫が慢性腎臓病やその予備軍となります。定期的に健康診断をしていれば、症状が出る前に見つけることが可能です。脱水の予防や、腎臓の負担を減らすための食餌療法、薬物治療などを行います。 |
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膀胱炎 | 寒くなり、水を飲む量が減って尿が濃くなると、膀胱炎になる猫が増えます。膀胱炎をきっかけに慢性腎臓病がグッと進行してしまうこともあるため、注意が必要です。 |
眼科
症状
涙・目やにが多い
充血している
目が白く濁っている
目の表面に黒い部分がある

考えられる病気と治療法
結膜炎 | 結膜炎は、猫に最も多い目の病気です。ヘルペスウイルス、カリシウイルスなどの感染、アレルギーなどによって生じます。目の充血、目やにのほか、目が全体的に腫れたように見えたり、目が開きにくくなったりといった症状も特徴です。点眼薬やがん軟膏で治療します。また、混合ワクチンも結膜炎予防に有効です。 |
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歯科
症状
口臭が気になる
食べにくそうにしている
歯茎から出血している
歯が抜けた、グラグラしている

考えられる病気と治療法
歯肉炎 | 歯茎の炎症です。口臭が強くなる程度しか飼い主が気づけるような症状がなく、歯が抜けるほど進行してしまうケースも少なくありません。ホームケアや、動物病院での歯石とりで予防をすることが大切です。進行してしまったら、抜歯するしかありません。 |
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避妊・去勢手術
繁殖を予定していない猫の場合は、避妊・去勢手術をしてあげることをおすすめしています。健康に、長く生きるためにメリットが大きい手術です。
避妊・去勢手術のメリット
病気やケガを予防できる乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、会陰ヘルニアなどの病気予防になるほか、性格が穏やかになり、ケンカなどでケガをするリスクを減らすことができます。結果として、寿命がのびます。
発情期のストレスを減らしてあげることができるオス・メス共に、発情期には非常に大きなストレスがかかります。発情期がなくなれば、猫にとって負担が減るだけでなく、トラブル予防にも繋がります。

推奨実施時期 | 一般的にはメスは最初の発情期が来る前(生後6か月〜8か月ごろ)、オスはスプレー行動が始まる前(生後6か月ごろ)が望ましいです。健康状態が優れない時は、手術を避けるもしくは手術時期を遅らせることもあります。 |
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FLOW 手術の流れ
- 01
手術のご予約
まずは、手術の時期についてご相談ください。性別や成長の具合などにより個別に適切な時期を検討します。
- 02
お預かり・手術
お預かりし、手術を行います。全身麻酔をかけますので、指示した時間から絶食でいらしてください。術後は、回復の状況を院内でしっかりとモニタリングします。
- 03
お迎え
基本的に去勢手術は日帰り、避妊手術は翌日のお迎え。手術部位をなめたり引っ掻いたりしないよう、術後服やエリザベスカラーを着用していただくことがあります。
- 04
抜糸
基本的にはオスは糸を使わない、メスは吸収される糸を使うため抜糸は不要です。1週間程で傷口のチェックを行います。


